幻の合意点:医療関係者は矢部弁護士に近寄るべきではない
※2008.7.10 重要な追記。さきほど矢部弁護士から、以下のコメントをいただいた。
私のブログではコメントの承認制はとっておりません。
原則として自動承認自動公開です。
しかし、ブログシステム組み込みのアンチスパムを作動させています。
どのような仕組みになっているのかはわかりませんが、ときどきスパムコメントでないコメントもシステムがスパムと判断しますとスパム扱いとなって非公開処理されます。
できる限り1日1回はスパムフォルダをチェックするようにしていますが、2~3日チェックをできないか失念するときがあります。
なぜかわかりませんが、mohno さんのコメントはスパムチェックにひっかかっており私がそれに気づくのが遅れた結果、公開されるのが遅くなりました。
コメント公開が遅れたことはお詫びいたしますが、mohno さんの上記エントリは前提を誤っていることは指摘させていただきます。
2つものコメントが公開されなかったことで、以下のような印象を受けたわけだが、上記の事情であるなら「たまたま不運であった」ということだろう。記録のため下記を抹消しないが、この追記を持って撤回する。
先のエントリ「医療問題論争に終止符は打てるか?」について、正直なところ、こんなに早く結論が出るとは思っていなかった。というのもコメントが掲載されても、それを見た医療関係者のすべてに合意してもらえるとは思っていなかったからだ。多少なりとも議論が巻き起こるのではないか、しかし最近のコメントのようすから、しばらくすればそれも落ち着くのではないかと考えていた。だが、話にならない。なぜなら矢部弁護士は、私のコメントを公開しなかったからだ。
先のエントリに追記したとおり、他のエントリへのコメントは公開されるのに、私のコメントは公開されなかった。そこで、コメントが更新されている別のエントリに、以下のようにコメントした。
昨日、以下のエントリに対して、
http://www.yabelab.net/blog/2008/06/15-165020.php
以下のエントリに書いたコメントを投稿したのですが、承認されていないようです。承認に時間がかかっているだけなのかと思いましたが、別のエントリのコメントは承認されているようですので、こちらのコメントとして投稿します。
http://domainfan.com/CS/blogs/mohno/archive/2008/07/09/1958.aspx
古いエントリなので見落とされているのかもしれませんが、とくに医療関係者の方々に対して不適切な表現はないと思いますが、何か問題のある表現があるようでしたら、具体的にご指摘ください。
とくに問題がなければ、上記のコメントを公開くだされば、このコメントの公開は不要です。
よろしくお願いします。
しかし、その後もほかのコメントが公開されるのに、私のコメントは公開されていない。私のコメントのどこかに、矢部弁護士や医療関係者に対して、いくらかでも失礼があっただろうか。私はそうは思わない。一方、矢部弁護士は、以下のようなコメントは公開している。
No.110 法務業の末席 さん | 2008年7月 1日 08:53
ドイツ法において、違法性が阻却される4要件について引用されていますが、医療界の多数が問題視しているのは、日本では司法が違法性阻却の要件を明確にしていないことじゃなかろうか。
1.当該治療が医学的に適応とされている。
福島事件での医療界と某弁護士の論点のズレは、ズバリこの冒頭の要件だということがなぜ理解できないのですかねぇ…。
No.111 惰眠 さん | 2008年7月 1日 09:04
>No.110 法務業の末席さん
明快な補足、ありがとうございます。
>だということがなぜ理解できないのですかねぇ…。
多分ですが「理解したくないから」だと思われます。彼の「匿名医療者コメント批判」の、事実認識における大前提が崩壊しますから。
No.117 惰眠 さん | 2008年7月 2日 12:13
医療系ブロガー・コメンテーターさんたちが主張されているのは,「医療ミスで医療従事者が刑事責任を問われるのは先進国では日本だけ」との標語のもとに,ドイツ法でも違法性が阻却され得ない医療ミスについてまで包括的に刑事免責すべきということであり,例えば,患者の取り違え等の場合でも刑事免責を主張されます。
え?????
それを執拗に言い張ってるのは小倉氏で、『医療系ブロガー・コメンテーター』は私の知る限り「誰もそんな主張をしていない」んですけどねえ。(以下、略)
にもかかわらず、私のコメントを公開しない理由は、ひとつしか考えられない。つまり、「医療系ブロガー・コメンターは、誰も(小倉弁護士の言うような)主張をしていない」と、矢部弁護士自身が信じていないからだろう。結局のところ、矢部弁護士は医療過誤(過失)についても免責を求めており、医療関係者もそれを望んでいるのだということを認めてしまっているのだ。もはや、あの場で不毛な議論……それは、小倉弁護士が「いったん認めると、要求が拡大する」といったものも含めてであるが……が終結することは期待できない。
過失を免責すべきだという主張には断固反対する。これは医療の質を下げる恐れはあっても、向上させることはないからだ。先にも例示したが、大半のトラックの運転手の働きすぎで事故を起こしやすいからといって、彼らを業務上過失致死傷から免責してやろうという動きが出ることはない。なぜなら、そのような施策は、事故を減らすことに何ら結びつかないどころか、事故を増やすおそれすらある。むしろ、報酬などの待遇を改善することで、運転手のなり手を増やすという施策をとるのが常識的な考えである。同じように、医療過誤を免責しても医療関係者の労働環境を改善することにはつながらない。
私は、すべての医療関係者がこのようなおかしな考えを持っているとまでは考えない。身近な知り合いはいないが、妻の出産後に通った小児科の医師は信頼できる人であったし、上記のようなコメントを書いている人は、きわめて常識的な考えの持ち主のはずである。はっきりしたのは、矢部弁護士が、医療関係者の思いを一方的に決めつけてしまい、まともな議論を排除しようとしていることだ。矢部弁護士は、医療関係者が常識的な考えを持っているとは思っていないのだ。
良識的な医療関係者は、いますぐ矢部弁護士から離れるべきである。小倉弁護士が指摘する通り、医療関係者が、あの場で議論している限り、医療関係者が特権を求めているのだと非難を受けても仕方がない。むしろ、矢部弁護士の恣意的な誘導は、医療関係者を愚弄するものだということを表明する方がよいだろう。
※2008.7.10追記。厳しいエントリを書いたせいか、ふたつともコメントが公開されたようです。さて、私のコメントはスルーされずに、コメントが返してもらえるでしょうか。