mohno

ドメインに関する話題を取り上げます。と思いましたが、まあ色々と。

相変わらず二枚舌を否定しない小倉弁護士

二枚舌を恥ずべきこととも思わない小倉弁護士が、再び滑稽な話を書いています。「むしろ、読者に斟酌される属性をコントロールしたいのでしょう。」というエントリでは、
属性が加味されることに賛同できない人は、論者に関する属性に言及されている部分を無視すればよいのではないかという気もするのですが、どうもそれは彼ら自身望んでいないのではないかという気もします。
と 書いています。誤解のないよう前置きしておくと、矢部善朗氏と小倉秀夫氏の痴話喧嘩について、ことさら矢部氏を支持するつもりはありません。しかし、「属 性を加味すること」に限れば、「個人の意見」を発しているにも関わらず、小倉氏が取り立てて「属性」を持ち出して「属性の意見」というみなし方をしている ことには辟易としています。その点について、はてブで「個人の意見なのに、属性を持ち出して、“属性の意見”のようにみなそうとするなよ。」と書いたのですが、小倉氏はこれに続いて次のようにコメントしています。
個人の意見とて,集団に属することによるバイアスからは無縁ではない。組織内プログラマーか否かが,組織に未だ属していない「早熟の天才」の活躍の場が維持されることの重要性に対する感覚を大いに左右するように
まず、前半から見てみます。「集団に属することによるバイアス」とは、つまりポジショントークであるということを言いたいのでしょう。“ポジショントーク”という表現が金融用語であるらしいことは今知りましたが、つまり自分の立場(ポジション)に有利に働くような発言をするということです。私は、基本的にポジショントークには何の価値も感じません。 立場(ポジション)が自分の意見に影響するということは、つまり立場が変われば発言(主張)が変わるわけです。そんなものに何の価値を見出せというので しょうか。よく取り上げる著作物の利用についていえば、「価格が安い方がよい」「制限はない方がよい」という話は、「ユーザーの立場(ポジション)」から すれば、わざわざ聞かなくてもわかる話です。そうでなくても、「税金を安くするべき」「年金支給額を引き上げるべき」という安易な意見を新聞投書欄などで 見かけることがあります。こういう意見が掲載されるのは、特定の新聞に偏っている気もするのですが、その新聞の掲載基準を疑ってしまうくらいです。

私が何らかの主張をする場合に最も気を使っているのは、まさに「ポジショントークに陥らないようにすること」だと言っても過言ではありません。もちろん、自分の勤務先に不利になるような発言や行動を慎むというのは、それが職務規定で禁止されているからというだけでなく、社会人としてのモラルだ と考えています(これは、勤務先の内部での発言や行動を遠慮するという意味でもありませんし)。しかし、「個人の意見」を発するのであれば、それはどの立 場であっても言えることであるべきです。もちろん、新たな情報によって「意見を変える」ことまでを否定するものではありません。

むしろ、 小倉氏の発言については、ポジショントークの見本市のようなものです。たとえば、利用者という立場では「市場に流通しなくなった著作物の複製を禁止するべ きではない」といいう発言を繰り返しているのですが、それなら小倉氏が著作者という立場で同じことを受け入れるのかを尋ねても答えをはぐらかしてばかりに なるのは、まさに小倉氏の主張がポジショントークだからです。小倉氏自身の中ですら意見を一致できていないのですから、他人に対して説得力を持つわけがありません。 小倉氏は、弁護士について「複数の立場での主張することを認められた職業である」と語ったりしていますが、依頼人の代弁者として発言することと、自分の意 見を発することとは全く異なることです。こうした区別もできずに論理性を求められる職業を維持できているのは不思議でもあります。

続いて後半について見てみます。以前のエントリに 書いたとおり、早熟の天才が(もしいるなら、ですが)活躍できる場はいくらでもあります。といいますか、私の勤務先は、まさに、そういう活躍の場を積極的 に提供しているプラットフォームを持っています。(iPhone のビジネスモデルを否定しませんが)、なにしろ特別審査を受けなくてもアプリケーションを配布できるのですから。ところが、小倉氏は、私の意見が「“属性 ”によって重要性に対する感覚が大いに左右されたものである」と言いたいようです。ごく常識的な思考を持つ私が、「早熟の天才を排除しないためにマジコン を規制すべきでない」なんてアホなことを言うわけがないとは思いもしないようです。先のエントリに書きましたが、小倉氏はゲーム開発の世界で生きていきた いと考えている早熟の天才に「ゲーム開発の天才をつぶさないためにはマジコンを規制すべきじゃないよね」と訊いてみたのでしょうか。誰がそんなことを発言 しているのか、ぜひ「属性」とともに紹介してほしいものだと思います。ちなみに某 wiki は見つけたのですが、「早熟の天才」を感じさせるような代物が見当たらなかったことは付言しておきます。

といいますか、本気で「早熟の天才」を生み出す意図があるなら、さっさとマジコン会社に商用ゲームを複製できないようなアーキテクチャを採用するように促すか、これを「日本に限った特異な判決」だと思うのであれば、米国への進出を促せばいいんじゃないかと思います。

あらゆる発言はポジショントークだと考え、さらに自分の発言もポジショントークであると自認し、自分の中ですら意見を整理できない小倉弁護士は、一度、自分の発言をまとめて半透明の袋に入れ、月曜日の朝に玄関に出しておくことをお勧めします。

posted on 2009年4月5日 23:06 投稿者 mohno

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