mohno

ドメインに関する話題を取り上げます。と思いましたが、まあ色々と。

ホリエモン公式チャンネルについての雑感

今日配信されたらしいニコニコ動画のホリエモン公式チャンネルの月額費用(1,000円)について、色々言われているようだ。公式チャンネルの宣伝ビデオを見ると批判メッセージが山のように表示される。(価値がないと思うなら、たんに見なきゃいいと思うんだが?) すでに heatwave さんが指摘されているとおり、ひとくちにコンテンツといっても、さまざまなバリエーションがあるのだから、一律に取り扱いを決めたり、横並びの値段をつけられるというものではない。以前、磯崎哲也氏の週刊isologueについても、(もっと冷静だけれど)同じような話がコメント欄でなされたりしていたのだが、興味のある内容なら月額800円とか1000円という金額が“べらぼうに高い”と言われるような金額ではないと思う。

もっともホリエモンチャンネルについては、まず「月額1000円払うと、どれだけのコンテンツが配信されるのかがわからない」という疑問がある。公式ページに記載されていないし、報道でも「堀江さん自身が発進する動画コンテンツを展開する」としか書いてない。1か月にどれだけのコンテンツが配信されるのかもわからないのに、会費を払うなんて、よほどの物好きではないか(まさか毎月1本じゃないよね?)。いや、そもそも堀江氏は保釈中の身にすぎないのだから、最高裁で実刑くらったら、撮影続けられないんじゃないのかとか、まあ、そこまでは余計なお世話か。

でも、有料でやるからには、ちゃんとしたスタジオで、プロに頼んで撮影・配信しているに違いない(現物を見てないから何とも言えないけど)。スタジオ代、カメラマン、照明さん、音声さん、配信作業、ディレクターの方々にかかる費用は、打ち合わせもしているんだろうなどと考えると、数十万程度、ヘタすると百万程度の費用が飛んでいっている気がする。仮に30万くらいで済んでいるとしても、300人の有料配信があって収支トントンである。でも、(現在ある情報だけで)月額1000円で300人って、けっこう難しい数字だと思う。100円にしたら多少増えるかもしれないけど、10倍にできるだろうか。お金を払って堀江氏が提供するコンテンツを見ようと言う人が3000人というレベルでいるだろうか。やっぱり疑問。

そういう意味で、ホリエモンチャンネルはちょっとでも利益を稼ぎたいというより、オリジナルな動画配信による収益モデルの確立を目指した実験なのだと思う。本来、ニコニコ動画自身の配信コストを考えたら、ホリエモンチャンネルを無料で配信することくらい、わけないと思うからだ。それを有料でやってみようと思ったのだから、けっこうな英断だったのではないか。まあ、間違いなく失敗するとも思うのだけれど。

個人的には、この中継を誰かがリッピングして YouTube あたりに公開したら、ニコニコ動画はどういう対応を取るのだろうかというところ。だって「クリエイターは見られることが喜びなのだ」とか「皆に見てもらえば宣伝になる」とかいう声が聞こえてくるような場所なのだから、そういうことになると予想されても不思議はない(というか、やる人がいなかったら不思議というか)。あるいは、生中継以外は自ら無料配信する可能性もあると思うけれど。もし無断で転載したものを削除しようとするなら、それは当然の権利だと思う一方、上記のような(利用者に都合のよい)声を否定することになる。そういう世界の“当事者”になるという意味でも、自ら有料コンテンツの配信に乗り出したというのは、ものすごい英断だと思う。

posted on 2009年5月18日 21:33 投稿者 mohno

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