Swedish Music
別に嫌いなわけではない。ABBA は私の時代ではなかったが、80年代なら Europe とか、90年代なら The Cardigans とかのヒット曲をよく聴いていたし、ときどき買うコンピレーションものにも入っていたりする。なにしろ SwedishMusic.com というドメインすら持っている:-) ただ、米国、英国に次いで第三位の音楽輸出国というと、ちょっとピンとこない。こないんだけど、よく考えたら英語圏かつ経済的先進国かつ人口が多い国って、カナダとオーストラリアくらいだろうか。そう思うと、それほど他に候補となる有力な国があるわけでもなさそうだ。
もっとも、(heatwave さんが嫌う表現という気もするが、いわゆる不正流通の道具としての)“P2P の流行”を音楽産業の輸出成功に結び付けるのは無理だろう。そもそも、ABBA も Europe も The Cardigans も「P2P で培われた世代による成功」ではないし、そんな成果が出てくるのは(あるとしても)これからだろうし、そもそも最近のアーティストの成功話を聞くことはあまりないからだ。
ついでにいえば日本では、着うたとかワンセグという形で、コンテンツに触れる機会はかなり充実している。ここで“良質の”という修飾詞をつけてみたところで、どんな形であれ多数が見聞きするのは流行りものだったりするわけで(だから流行りものというんだというトートロジーではあるが)、コンテンツに触れる機会が奪われているわけでもなんでもない。むしろ、ニコニコ動画とか、コミケといった場が潰されずにすんでいるのだ。
だから、(著作権侵害という意味での)P2P をつぶさずにおく方がコンテンツビジネスにとってよいのだ、なんて方向に持っていこうとするなら、それはおかしいと言わざるを得ない。というか、昨今のネット発の一次コンテンツ生成力を見れば、お金が集まらないところで頑張ろうとしても難しい、ってことがよくわかると思うんだが。別にお金がないところでも、それなりの一次コンテンツを作ることはできるし、いろんなチャンスはあるんだけど、より資金力のあるところに比べたら、やっぱりレベルが違う。結局、テレビコンテンツやら商用音楽をコピーしたがっているってことは「もうテレビなんて要らない」「レコード会社は無用」というには程遠いわけで。もちろん、ケーブルテレビのドラマチャンネルのように、二次利用場所としてネットを活用することまでを否定しないけどね。